診療科目 specialty

心療内科

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心療内科について

スタッフ全員、患者さまとの信頼関係を大切にしながら、確かな治療を行っております。まずは患者さまのストレスを正確に把握します。医師やスタッフが患者さまと共にストレスを解決していく事が治療になります。医師の診断のもと、症状によっては適切な薬物投与も行われることもあります。
症状、経過、治療方針は患者さまやご家族の方にきちんと説明し、少しでも不安のない治療を心掛けています。平成16年4月からは臨床心理士によるカウンセリングを行っています。

このような症状でお悩みの方、ぜひご相談を
  • 気分が落ち込み、なかなか元気がでない。
  • 寝ても疲れが取れず、スッキリしない。
  • いつも何かに不安を感じ、生活に支障が出る。
  • 仕事に行こうとすると、頭痛・吐き気がする。

主な診療領域

  • 不安障害

    全般性不安障害 / パニック障害 / 強迫性障害 / 心的外傷後ストレス障害(PTSD) / 恐怖症性障害 など

  • 摂食障害
  • 心身症

    過敏性腸症候群 / 緊張性頭痛 / 心理的要因の鈍痛 / 消化器疾患

医師紹介

和田 貴志精神科
【所属学会・資格等】
  • 精神科専門医
  • 精神保健指定医
  • 麻酔標榜医
  • 産業医
田崎 真也精神科
田原 永美精神科
宮原 郷士精神科
内村 直尚精神科
安元 眞吾てんかん外来

外来・診療のご案内

診療受付時間
月~土曜日 8:30~12:00
  • 診察をご希望の方は各医師の診察担当日の午前中に受診ください。
  • 午後の診察は急患の方のみ受け付けております。事前にお電話にてお問合せ下さい。
休診日 土曜日の午後 / 日祝日 / お盆(8月14日・15日) / 年末年始(12月31日~1月3日)
担当医師スケジュール
心療内科 田崎 真也
田原 永美
宮原 郷士
和田 貴志
田崎 真也
和田 貴志
田崎 真也
宮原 郷士
山本 卓郎
田崎 真也
田原 永美
安元 眞吾
和田 貴志
田原 永美
和田 貴志
内村 直尚

初診の方や、診療の流れを確認したい方はこちらをご覧ください。

診療内容

不安障害

不安というものは危険を避けるなど本来生存を有利にするために備わっているもので、それ自体は必要なものです。しかしながら、不安が過剰な状態になるとかえって適切な対処や行動がとれなくなって社会生活に支障をきたしてしまいます。このような状態を不安障害と言い、主なものとして「パニック障害」「全般性不安障害(全般不安症)」「社交不安障害(社会不安症)」「限局性恐怖症」などが挙げられ、種類によってそれぞれ症状が異なります。

検査
他の疾病と同様、この検査で診断できるというものはありません。患者さんやご家族からお話を聴き、それぞれの病気に特徴的な症状が一定期間持続していることから診断されます。補助的なものとして症状の重篤さを判断するための心理検査や器質的な異常の有無を確認するための画像検査などが行われます。
治療・対応
不安障害の治療方法は、不安障害を根本的にとりのぞくというものではありません。日々の生活へ支障をきたす症状を和らげる目的でおこなわれます。それは、そもそも不安は生存に対して不可欠なものであるためです。
治療方法は大きく薬物療法と精神療法のふたつに分かれています。
薬物療法としては不安障害の発症には、うつ病と同じく「セロトニン(脳内の神経伝達物質)」が、影響していると言われています。そのためセロトニンを調節する薬や補助的に不安をとる薬が使われます。
精神療法では、不安をコントロールする「認知行動療法」をおこなうことがあります。認知行動療法とは、認知(ある出来事に対しての受け取り方や見方のこと)に働きかけて、バランスの良い考え方ができるようにしていく療法のことです。より柔軟な思考ができるようになることで、ストレスや不安を和らげる効果に期待できます。
強迫性障害

自分の意思に反してある考えが頭に浮かんで離れず(強迫観念)、その強迫観念で生まれた不安を振り払おうと何度も同じ行動を繰り返してしまうこと(強迫行為)で、日常生活に影響が出てしまう状態をいいます。例えば、手が不潔に思えて過剰に手を洗ってしまうことや、戸締りなどを何度も確認せずにはいられないといったことがあります。 以前は不安障害の一種とされていましたが、不安や恐怖よりも嫌悪感や道徳心と結び付いている症状が多いことから、現在では不安障害から独立した思考や行動の病気に分類されています。

検査
自閉症スペクトラム障害や注意欠陥多動性障害といった診断名ごとにそれぞれ国際的な診断基準があります。スクリーニングとしての心理検査はありますが、それだけで単純に診断できるものではなく、相談者との面談や各種心理検査を行いながら、時間をかけて総合的に判断します。特に子どもの頃からの生育歴が診断に重要なので必要に応じてお持ちいただくものがあるかも知れません。
治療・対応
主に思春期から40歳くらいまでに発病し約100 人に1 人がかかるといわれており、決して特殊な病気ではありません。薬物療法や精神科リハビリテーションなどの治療で改善する可能性は大きく、これらを早い段階で導入することによってより大きな改善が期待できます。
摂食障害

食事の量や食べ方など、食事に関連した行動の異常が続き、体重や体型のとらえ方などを中心に、心と体の両方に影響が及ぶ病気をまとめて摂食障害と呼びます。摂食障害では、必要な量の食事を食べられない、自分ではコントロールできずに食べ過ぎる、いったん飲み込んだ食べ物を意図的に吐いてしまうなど、患者さんによってさまざまな症状があります。
症状の内容によって、摂食障害は細かく分類されます。代表的な病気に神経性やせ症、神経性過食症、過食性障害があります。

検査
患者さんやご家族のお話をお聴きして、それぞれの病気に特徴的な症状を確認することで診断します。また心理発達の要因などが関与していることも多いためご家族に様々な情報の提供をお願いすることがあります。また発達障害に加え、他の疾患(うつ病や不安障害など)を併発していることや性格の偏りが関与していることも多いため補助的な心理検査や、身体的な現状を知って頂くために画像検査や一般採血などを行うことがあります。
治療・対応
薬物と精神療法の両方を行います。治療のメインは精神療法としての認知行動療法であり、曝露(ばくろ)反応妨害法が代表的です。これは、強迫観念による不安に立ち向かい、強迫行為をしないで我慢するという行動療法です。例えば、汚いと思うものを触って手を洗わないで我慢する、留守宅が心配でも鍵をかけて外出し、施錠を確認するために戻らないで我慢するなど、強迫症状を引き起こす刺激に自分をさらしていきます。こうした課題を続けていくことにより、これまでずっと強かった不安が次第に弱くなっていき、やがて強迫行為をしなくてもよくなっていくという流れです。
【薬物療法について】
当然ながら「不安を軽減する儀式を我慢する」という極めて大きな負担を患者さんにかけてしまう治療になりますので、導入前にセロトニンを調節する薬などで不安を軽減してから行います。
心身症

代表的なものとして、過敏性腸症候群、アトピー性皮膚炎、頭痛(筋緊張型頭痛、片頭痛など)、疼痛性障害などが挙げられます。これらの身体疾患の内、発症や経過に心理社会的ストレスの影響が大きく関与するものを指します。心理社会的ストレスに無頓着や無自覚な場合に発症・悪化することが多く一般的な内科治療では改善困難です。

検査
特定の検査で診断できるというものは無く、患者さんやご家族のお話を聴き、個々人それぞれの心理社会的ストレスに着目し、生活習慣や行動様式、性格や考え方などの特徴や、進学・就職・結婚・昇進・転職・死別、環境変化などのライフイベントの疾患への影響を検討して診断します。
治療・対応
本人はストレスの体への影響や、こころと体の関係に気づいていない場合もあるので、状況に応じて病気に関する説明を行います。身体的な症状については対症療法を継続します。セロトニンを調節する目的での抗うつ薬や抗不安薬が処方されることもあります。ストレス軽減目的として、「筋弛緩法」「自律訓練」などの心理療法などを行うこともあります。

よくあるご質問

精神科と心療内科はどのように違いますか?
一般に神経症やうつ病といった精神疾患は精神科の診療領域で、頭痛や胃潰瘍などの内科疾患のうち、発症や経過に心理的・社会的要因が関与しているものが心療内科の診療領域とされています。しかしこれらは明確に区分されているわけではないため、当院ではどちらの科も同じ医師が対応しております。
当院ではそれぞれの診療科の医師やスタッフが緊密に連携し、患者さまにとって最適な診療法をご提案しますので、どちらの科でも安心してご受診ください。
どういう時に受診すればいいですか?
このページで掲載している事柄に心当たりがあれば、軽い症状でも一度ご来院いただくことをおすすめしております。
診察を受けるにはどうしたらいいですか?予約は必要ですか?
ご予約をおすすめしております。
特に初診の方は十分なヒアリングを行うため、十分な診察時間を確保する必要があります。
問診ではどのようなことを聞かれますか?
診断や今後の治療のため、患者様の周辺環境を始め様々なことをお伺いします。
精神科や心療内科で扱う症状は、ある一時期から発現するケースが多く見られます。そのため、症状が出た時期やその前後の行動歴は特に詳細にヒアリングいたします。
もちろんここでお伺いする個人情報は安全に保管され、患者様の治療にのみ使用されますのでご安心ください。