検査・医療機器
検査機器
3.0T MRI
当院では3.0T(テスラ)の高磁場強度のMRIを導入しており、脳や脊髄の画像診断で活躍しています。MRIでは造影剤を使わずに血管を撮影できますが、3.0T MRIでは画像が綺麗に撮影できるため小さな脳動脈瘤の検出に優れます。またVSRADという画像診断法を組み合わせて早期アルツハイマー型認知症の診断支援が可能です。
※体内金属がある場合は撮影できない場合があります。
※閉所恐怖症の方は鎮静薬による対応が可能です。
このような方におすすめの検査です。
- 頭痛やめまいなどの症状がある
- もの忘れが気になる
- 健康診断で高血圧、コレステロール値が高いと診断された
- 一度頭の中をしっかり調べてほしい
- 脳血管障害(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血など)、脳動脈瘤、もやもや病など
- 脳腫瘍
- 認知症、水頭症、神経変性疾患、炎症性疾患(脳炎、多発性硬化症)など
- 顔面痙攣、三叉神経痛など
- 脊椎脊髄病変(脊髄腫瘍、脊椎圧迫骨折、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症)など
X線CT
CTはX線を用いた画像検査で、出血や骨折などの評価に優れ、MRIと比べて撮影時間が短時間で済みます。必要に応じて造影剤を使用し、脳血管の3D-CTAや脊椎のミエログラフィー検査などを行っています。CTとMRIはそれぞれ得意、不得意なところがあり、両者を組み合わせて診断を行います。
このような方におすすめの検査です。
- くも膜下出血、脳出血、頭蓋骨骨折、脊椎骨折など
- 脊椎病変(脊柱管狭窄症、圧迫骨折など)
- 脳腫瘍、くも膜下出血
- 頭蓋骨骨折
X線透視検査装置
単に透視検査とも呼ばれます。通常のレントゲンとは異なり、レントゲン像を動画でみることができますので、各種検査手技や手術の際に用いられます。当院では神経ブロック注射、脊髄刺激療法などの手術時、嚥下造影検査などで用いています。
- 検査対象と穿刺針、電極、造影剤などの位置がわかります。
エコー(心エコー / 腹部エコー/頸動脈エコー / 血管エコー)
超音波検査(エコー)は、超音波を対象物に当ててその反射を映像化することで対象物(心臓、腹部、血管など)の内部を検査します。
- 心エコー:心機能評価、弁膜症など
- 腹部エコー:肝臓、胆嚢、膵臓などの腹部臓器の評価
- 頸動脈エコー:頸動脈の狭窄や動脈硬化の評価
- 血管エコー:各部位の狭窄や閉塞、静脈血栓症などの血栓の有無など
内視鏡
当院では主に上部消化管検査で内視鏡を使用しています。
デジタル脳波計
脳波検査では頭皮に電極を貼付し、脳表からの微小なてんかん、痙攣発作、意識障害などの評価を行います。当院ではデジタル脳波計を採用しており、計測後の詳細な解析が可能です。近年、高齢者のてんかんが増加しており、中でも意識障害を伴う発作が多くなっています。認知症と誤診されないよう、脳波検査も積極的に行っています。
このような方におすすめの検査です。
- けいれんや一過性の意識障害を起こしたことがある
- 高齢の方で何となくぼーっとすることが多くなった
- てんかん、痙攣発作、睡眠の評価
- 脳挫傷後の機能評価
- 意識障害(昏睡、脳死判定の一部など)
- REM睡眠行動異常など睡眠障害
医療機器
マイクロ顕微鏡
脳や脊椎手術時に高倍率で術野を見ながら手術を行うために使用します。
駒井式定位脳手術装置
頭蓋骨に小さな穴を開け、狙った部位にピンポイントで治療を行う際に用います。手術前にピンで頭皮をしっかり固定し、CTで得られたX/Y/Zの3次元座標軸をもとに手術を行います。とくに脳出血(皮質下出血、被殻出血)や腫瘍性病変の生検で使用します。
杉田式頭部4点固定器
脳や頸椎の手術時に頭部をしっかり固定するために用います。
脊椎4点式フレーム
脊椎の手術を安定して行うために使用します。